小学生の時、不登校と保健室登校だった

 私は、小学6年生の時、学校の教室に行かない時期がありました。

 当時は辛かったですが、今思えば楽しかったことも、多々。

 そんな時代を振り返ります。

 

 

【ストレスが溜まり、学校に行けなくなった】 

 学校に行かなくなったきっかけは、学校と塾のストレスです。

 

 学校では新学期に、すべての友達と別のクラスになりました。

 楽しくない学校生活の中、淡々と授業を受けることが、苦痛でした。

 塾は、日数多いし、成績伸びないしで、心身の負担が大きかったです。

 

 そんな中で頑張っていたら、ある時プツンと切れました。

 心も体も疲れて、全部、投げ出したくなりました。

 学校も塾も休み、家に引きこもりました。

 

 【不登校の時は、常に不安】

 学校も塾も嫌になった私は、家からほとんど出ませんでした。

 「学校に行こう」という気はあったんです。

 でも、「嫌だ!行きたくない!」という自分もいて。

 行くか、行かないかで、葛藤して疲れ、結局「行かない」となる日々でした。

 

 両親は、学校に行かないことを怒ったり、過度に心配したりしました。

 家にいてもストレスがありましたが、学校や塾よりはマシでした。

 両親が仕事でいない間の自宅が、私の楽園でした。

 

 家では、アニメとゲーム三昧でした。

 楽しんでいたけど、心にはいつも不安がありました。

 

 学校に復帰できるかな?

 中学受験はどうしよう?

 大人になっても、家にこもって働けないのでは…?

 

 今後に対する不安は、止まりませんでした。

 引きこもる自分を責める気持ちもあり、気分が晴れない毎日でした。

 

 状況改善しようと、約10人のカウンセラーさんと話しました。

 カウンセラーさんのおかげで、両親の、私を学校に行かせようとする態度は、軟化しました。

 しかし、私が学校に行けるようにはならず。

 「こんなに色々なカウンセラーさんと会っても、学校に行けない。

 私は、本当にダメな人間だ」と、自己嫌悪に苛まれました。

 

 【楽しかった保健室登校

 引きこもり生活を始めて数か月後。

 学校から「保健室登校している子がいる。あなたも来ない?」と誘われました。

 保健室登校を始めたばかりの時は、行かない日が多かったです。

 半日だけ行ったり、保健室の前まで来て帰ったりする日もありました。

 

 1ヶ月後、朝から下校時間まで、通うようになりました。 

 保健室では、自習をしました。

 同じく保健室登校の子と、雑談や折り紙もしました。

 養護教諭の先生とも話が合い、保健室登校は楽しかったです。

 

 かたちはどうであれ、登校していたので、両親からの風当たりも優しくなりました。

 精神的に安定した状況で、自習できたおかげで、中学受験も合格しました。

 

 保健室ライフを謳歌したまま、小学校生活は終わりました。

 保健室登校という措置があって、本当に良かったです。

 

【当時を振り返って思うこと】 

 当時は、教室に通えない負い目や、将来の不安があり、楽しいと胸を張って言えませんでした。

 しかし、今思えば、引きこもりや保健室登校だからこそ、得たものがあります。

 

 「どうして自分は教室に行けないのか」と頻繫に考えたおかげで、内観が得意になりました。

 自習をする中で、自由に学ぶ楽しさを知りました。

 保健室で、友達や先生と交流し、穏やかで幸せな時間を過ごせました。

 

 それでもって、引きこもりや保健室登校があっても、大人になってから何も困っていません。

 

 小学6年生の頃の自分には、

 「教室でも、保健室でも、自宅でも、自分がいたい所にいていいんだよ。

 それぞれの場所ならではの、体験や学びがあるから。

 どこにいようと、そこでの生活を満喫しちゃえ!」

 と、伝えたいです。