私は以前、食事制限を10年以上、続けていました。
理想の体型や健康に満足する一方で、窮屈な思いをしていました。
思い切って、食事制限を止めたら、生きるのが楽になりました。
【食事制限の辛い体験】
私は、子どもの時から、痩せ体型に執着がありました。
拒食症にもなりました。
(詳しくは、こちら ↓)
拒食が治った後も、体型へのこだわりは残りました。
体型維持のために、食事制限を始めました。
食事内容は、色々試しました。
書籍やネット記事、健康に詳しい知人の話などを参考にして。
低カロリー、糖質オフ、無添加、酵素などにこだわり、食べ物の制約を重ねました。
一時期は、豆腐と納豆と生野菜のみ食べていました。
食事制限のおかげで、自分が納得する体型と健康は維持されました。
しかし度々、「色々な物が食べたい」、「もっと沢山食べたい」という衝動に駆られました。
耐えきれずに暴食し、自己嫌悪に陥ることが何度もありました。
状況を変えたくて、栄養学に詳しい方に相談し、食事内容を改めました。
それでも、暴食は頻発。
そんな自分にストレスを感じ、暴食が加速する悪循環でした。
【暴食の原因は、心の問題】
暴食に振り回されていた時、あるカウンセラーさんと知り合いました。
その方と話して、暴食は心の問題から起きていると、分かりました。
カウンセラーさんからは、インナーチャイルドを癒すことと、自分への愛を育てることをアドバイスして頂きました。
<インナーチャイルドの癒し>
インナーチャイルドは、ざっくり言うと「主に、子どもの時に負った心の傷、大人になっても、影響を与える状態」です。
私は過去を振り返り、痩せ体型への執着が、幼い頃に母から、体型の指摘を受けたからだと気が付きました。
母は当時、「今はギリギリ普通の体型だね。これ以上太らないようにしよう」と言いました。
私は、自分の体に指摘を受けたことがショックでした。
そして、太るのは悪いことだと認識しました。
それが大人になっても残り、キツイ食事制限の原因になっていました。
私は、過去の母の言葉で傷付いた心を、癒し始めました。
自分の心に寄り添い、辛い体験は終わったんだと、言い聞かせました。
具体的には、こんな感じです。 ↓
「体重を指摘されて、悲しかったね。誰よりもよく分かっているよ。
でも、もう終わった事なんだ。今は、体型にこだわらなくていいんだよ。
どんな体型でも、楽しく生きられるよ」
最初、体型へのこだわりを捨てるのは、許せませんでした。
そういう時は、「こだわりを捨てたいけど、まだ許せないんだね」と、許せない自分ごと、受け入れました。
長年染みついた認識は、簡単には抜けず、自己嫌悪になることもありました。
それでも、体型が気になったら、上記の言葉を言い聞かせるのを、繰り返しました。
<自分への愛>
自分への愛を育てるにあたったては、「自己受容」と「本心に従うこと」をしました。
「自己受容」については、どんな自分も受け入れることをしました。
失敗したり、怠けたり、有言実行できなかったり…
そんな自分も、無条件で受け入れます。
いきなり全てを受け入れるのは、ムリでした。
特に、「暴食した」、「体重が増えた」など、自分の中で大きな問題は、受け入れられませんでした。
できる範囲から、自己受容を始めました。
「ゴミ出しを忘れた」、「予定より買い過ぎた」など、自分にとって些細なことから、「まあ、いっか。そんな自分もかわいいよね」と受け入れます。
自分を受け入れられない時は、そんな自分ごと認めます。
繰り返すうちに、受け入れる範囲が広がりました。
やがて、暴食や体重増加が起きても、「そんな自分でOK」と思うようになりました。
「本心に従うこと」に関しては、気持ちに素直になって行動しました。
やりたいことをして、嫌なことはしません。
これも、食事とは無関係な、許容できることから実践しました。
「アニメを見たい時は見る」、「日課の掃除が嫌な時はやらない」などです。
本心に従う範囲が広がると、「いつもより多く食べたかったら、食べる」など、気持ちを優先して、食事制限を緩めるようになりました。
そうして数か月が経った頃、体型へのこだわりが薄れました。
体に肉がついても、他人に指摘されない経験も重なり、「体型にこだわらなくて平気」という意識が、大きくなっていきました。
体型を気にした食事制限も不要になりました。
本心に従って、好きなものを食べるようになり、楽になりました。
節制のストレスが無くなったので、暴食も減りました。
【現在の食生活は、自分を大切に】
今の私は、好きなように食べ、楽しく気楽な食生活を送っています。
カロリーや糖質は、ガン無視です。
1日の食事回数や、1食の量も気まぐれです。
ひとつ、お伝えしたいのは、私は食事管理を否定する気はありません。
私は今でも、添加物が少ない食事を摂っています。
太る恐怖ではなく、体を大切にする愛情から、基本的には添加物を避けています。
あくまで、自分の本心が大事なので、食べたいと思ったら添加物入りでも食べます。
食事で気を付けることも、許容することも、自分を大切したいという、愛が動機です。
愛の動機に従うのは、食事だけではありません。
生活のすべてのことで、意識しています。
素直な願いに従い、息苦しいと感じる習慣や価値観は捨てると、生きるのが楽しく、快適になりました。